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絶滅寸前?矢口のルーズソックス

1 :名無し募集中。。。:03/01/08 02:52 ID:jjhubygu
探してます

2 :ちんこ:03/01/08 02:55 ID:GA+GX65N
ちんこあへあへ

3 :名無し募集中。。。 :03/01/08 02:56 ID:I8vtL11X
なんぼのもんじゃい

4 :名無し募集中。。。 :03/01/08 03:12 ID:Qwbc+f9s
>>1
探してます、だけじゃワケワカランだろーが!

5 :名無し募集中。。。:03/01/08 03:15 ID:4Iwym3JR
ルーズは定着したがブルマは絶滅寸前

6 :名無し募集中。。。 :03/01/08 03:18 ID:YCeA0gLN
:::::::::::/           ヽ::::::::::::
:::::::::::|  ば  じ  き  i::::::::::::
:::::::::::.ゝ か   つ   み  ノ::::::::::: 
:::::::::::/  だ  に  は イ:::::::::::::
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   \_         ,,-'
――--、..,ヽ__  _,,-''
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/. ` ' ● ' ニ 、     ,-、ヽ|:::::::::
ニ __l___ノ     |・ | |, -、::
/ ̄ _  | i     ゚r ー'  6 |::←>>1
|( ̄`'  )/ / ,..    i     '-
`ー---―' / '(__ )   ヽ 、   
====( i)==::::/      ,/ニニニ
:/     ヽ:::i       /;;;;;;;;;;;;;;;;


7 :名無し募集中。。。:03/01/08 10:04 ID:EKQEuPPy
次スレ保全

8 :名無し募集中。。。 :03/01/08 12:01 ID:gRxoULh/
さしみ待ち…

9 :名無し募集中。。。:03/01/09 01:47 ID:IV6zuGqg
気が早いなw

10 :名無し募集中。。。:03/01/10 00:57 ID:PT0zHBGt
ルーズって書いてあるからさしみいるのかとオモタのに(ワラ

11 :山崎渉:03/01/10 04:31 ID:AfnW7l1g
(^^)

12 :山崎渉:03/01/10 16:50 ID:ihkdfu2Y
(^^)

13 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/01/12 01:04 ID:51qqN0xF
いるよ(爆藁

    ↑わざと寒い言い回しをしてみました

14 :名無し募集中。。。:03/01/12 01:23 ID:A0j8j0CF
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )

15 :名無し募集中。。。:03/01/12 19:16 ID:T9Qi/551


16 :名無し募集中。。。:03/01/13 06:20 ID:zG544GB+
遅筆・遅漏・遅「しないよ」の三拍子。
しかして、そのどれもが黄金のファソタジーを紡ぎ出す御大将!

17 :名無し募集中。。。:03/01/15 00:09 ID:My7CnI69
ほげん

18 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/01/16 22:36 ID:fmQ9rDdB
寂しく保全

19 :名無し募集中。。。:03/01/18 12:01 ID:PYsWFJ42
t

20 :名無し募集中。。。:03/01/18 12:02 ID:PYsWFJ42
te

21 :名無し募集中。。。:03/01/19 15:33 ID:NMuhxOp8
po

22 : ◆kiWd5P6LfM :03/01/19 15:59 ID:64jSbIOX
(ё)<ニィニィゲトー。
   二十歳になってルーズはないニィ。

23 : :03/01/20 22:45 ID:EpfDdcUA
頂上議会 V
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1042987045/

 470 名前:名無しさん? 投稿日:03/01/20 22:39 ID:???
 http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1041961939/

24 :名無し募集中。。。:03/01/22 03:16 ID:/us3SGJh
保全

25 :名無し募集中。。。:03/01/24 07:23 ID:UB6DadjF
hoze-

26 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/01/27 02:07 ID:n4kLQ12O

引っ越しそば食べてます。

前スレ
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1029569171/

27 :名無し募集中。。。:03/01/28 06:12 ID:YJIi05L8

あ、パックリ分かれてる


28 :山崎渉:03/01/28 14:11 ID:Lb9JAYho
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉 

29 :名無し募集中。。。:03/01/29 00:28 ID:5b8DEkLC
なんとなく保全

30 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/01/29 00:32 ID:R6fEPJbi
すまねぇ、なんか俺自身混乱してるるる
だってこの1ヶ月の間に藤本加入、ひょうたん島、6期メソ、分割、ですよ。


31 :名無し募集中。。。:03/01/29 01:12 ID:0DEhFrGJ
>>30
楽しみだよねぇ

32 :名無し募集中。。。:03/01/29 01:20 ID:4co1lp1E
その中ではひょうたんが一番ガックシきたよ
UFAは娘。なんて、もうどうなってもいいと思ってるんじゃない?

33 :名無し募集中。。。:03/01/29 23:47 ID:6pnd9/zs
次は「飯田さんのルーズソックスを拾う仕事」でヨロシク

34 :名無し募集中。。。:03/01/30 00:25 ID:NLNzfl6k
>>33
むしろののたんとセットでおながい。

35 :名無し募集中。。。:03/01/30 21:59 ID:UpNRG6+5
>>34 加護胴。
ののかおフカーツマンセー!!

36 :名無し娘。:03/01/31 12:51 ID:Xy4Ti8gC
テスト

37 :名無し募集中。。。 :03/02/02 07:30 ID:EV8W4OoZ
そろそろ保全しとくか…

38 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/02 12:01 ID:5JeAmi2t

【T・E・N】 第101話 安倍と高橋

 後味が若干悪かったものの―――モーニング娘。晩餐会はこうして幕を閉じ
た。

 石川と加護は、1階の自室に戻ってしまった。
 途方に暮れた矢口は、今後の段取りを副幹事の紺野に確認する。
 明日の昼頃にはつんく♂邸のお手伝いさんが戻ってきて、そこで同窓会は散
開となる。仕事の関係で各自朝の生活リズムはバラバラであろうという配慮か
ら、豪華なディナーとは対照的に朝食は軽めのパン類で済ますらしい。

 つまり、実質これから先は自由時間だ。
 好きな場所で、好きなだけ語らい、好きなことをして、好きな時に寝てよい。
特にイベントなどは用意せず、自主性に任せるということになっている。
 つんく♂も勝手にワイン庫の酒は飲んでもいいと言っていたし、遊技場も自
由に使って構わないと通達してあった。アイドルだった当時はまだ未成年だっ
たメンバーが多くを占めていたが、今日の参加者は全て成人を迎えているとい
うこともあり、常識を信じ、良識に任せるといったところなのだろう。

 ―――とはいっても現実問題として、夕食が終わりテーブルの上には参加者
の食器等の洗い物がどっさりと残されていた。これを片付けないことには朝食
は迎えられない。



39 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/02 12:05 ID:5JeAmi2t

「もう、紺野も手伝ってくれたっていいのに!」

 口を尖らせながら安倍が毒づく。

「あした朝食のときは手伝いますから〜、だって! もう!」

 カゴに山積みにされた食器を次々を流し場に沈ませる高橋。
 厨房には、この二人が皿洗いに精をだしている姿があった。ジャンケンで負
けた二人。

「あはは、でもあのコは昔っから勉強はできたけど料理とかの家事はからっき
 しだったみたいしねぇ」

 洗剤を染み込ませたスポンジで次々と皿を洗う安倍。それを手渡され丹念に
泡を流す高橋。

40 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/02 12:05 ID:5JeAmi2t

「あと歌も結局うまくならなかったし」

「リズム感ゼロだったし」

「言うこときかないし」

「何考えているかサッパリ分かんないし」

「勝手に他の人のおやつ食べちゃうし」

「マイペースすぎるし」

「・・・・」

「・・・・」

「・・・でもイイ子だよね」

「・・・うん」

 つかみどころのない、それでいて憎めない紺野のことを考えるだけで、石川
の身に起こった悲劇的な話を聞いた後でもなお、どこか救われるような気分に
なったのだ。
 さきほどの晩餐で沸き上がった数々の疑問。それに関しては、安倍も高橋も
それぞれ思うところがあるのだが、現役のときさほど深い交流もなかった二人
だけに、この場では波風立たない会話が続いた。

41 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/02 12:06 ID:5JeAmi2t

「あ・・・安倍さん・・・映画・・・みました」

「・・・そう・・・アリガト・・・」

「なんか・・・シブいってゆーか・・・素敵でした・・・」

「へへ・・・わたしも愛ちゃんの歌ずっと見てるよ・・・」

「そっそうですか・・・いやあ・・・でもCDなんも売れんでぇ・・・」

「ううん・・・売れてなくても、ずっとモーニング娘。の時よりも愛ちゃんら
 しい歌で・・・うん、がんばってるなー嬉しいなーっていつも思ってた」

「えええ・・・いやあ照れるなあ」

「忙しいの? やっぱ」

「うーん、どうやろなぁ・・・最近は曲もあんまり出させてもらえんけど」

「ヒマ・・・? なの・・・?」

「うん、仕事が回って来ないときは・・・まとまってヒマ、かなぁ」

「愛ちゃん、ねぇ・・・お・・・小川・・・のお見舞いに何回行った?」

「小川・・・? マコっちゃん?」

「そう、いまだに意識が戻らない小川・・・さんの」

「・・・」

42 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/02 12:07 ID:5JeAmi2t

 高橋にとっては予想外の展開だった。
 晩餐の席でも、亡くなった後藤・辻の話題には及んだものの、新垣や植物状
態の小川についてはほとんど誰も言及しなかった。高橋ら5期メンバーは娘。
に在籍した時期が短いということもあり、深く語るべきこともないのだろうと
思った。どう頑張ったところで、先輩メンバーの思い入れの数ではかなわない。
 それが何故、安倍がそれほどまでに(しかもこの状況で)小川のことを気に
かけているのか、高橋には理解できなかった。

「マコっちゃんの・・・病院には、事故の直後・・・2、3回ぐらいは行った
 ・・・かなぁ・・・」

「たった2、3回? 最近は・・・?」

「いえまったく」

「なんで? 同期でしょ?」

「ん〜なんでって言われても・・・『あれ』は何回もお見舞いに行っても・・」

 高橋はハッと息を飲んだ。
 寂しそうな目で見つめる安倍の持つ、洗いかけの包丁の刃先が高橋に向けら
れていたからだ。

43 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/02 12:15 ID:5JeAmi2t

 偶然かもしれない。
 たまたまその時、安倍は包丁を洗っていただけかもしれない。だが、高橋は
蛇に睨まれた蛙のように身体全体が硬直してしまった。

 安倍は再び流し台に向き直って、無言で仕事をこなす。

「いや、ええ、あの」

「・・・この同窓会が終わったら・・・一度は小川のお見舞いに行ってやって」

「はい・・・」

「・・・」

「・・・」

 そして二人がそれ以降、会話を交わすことは無かった。


【101-安倍と高橋】END
                       NEXT 【102-紺野と矢口】

44 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/02 12:16 ID:5JeAmi2t
餅ベーション下がりまくりだけど
なんとか頑張る

45 :名無し募集中。。。:03/02/02 12:39 ID:z8oLU6cd
なっち怖え〜

「もう娘。は見ないが、小説は見る」って人が羊にどれだけいるだろう…

46 :名無し募集中。。。:03/02/02 13:58 ID:mNZ8urKs
更新乙!

47 :名無し募集中。。。 :03/02/02 19:59 ID:EV8W4OoZ
仕事しながら執筆もするさしみ乙。

48 :名無し募集中。。。:03/02/02 21:03 ID:I6GNM9Xq
>>45
450,000千人

49 :東雲 ノエル ◆Oh2gZRABiU :03/02/02 22:38 ID:+G3JNhW+
作者さん、更新乙です。

二人の何処か他人行儀な態度や、マコに対する思いなど…。
何かなっちや愛ちゃんの、微妙な心の動きが見えた気がします。
今回のやり取りが、二人の関係にどう影響するのか?
今後の展開が楽しみです。

現実世界では様々な事がありますが、それにめげず頑張って下さい。




50 :名無し募集中。。。:03/02/03 09:36 ID:rm071SxL
さしみたん、乙です

51 :名無し募集中。。。:03/02/05 06:04 ID:QUCJkmex
墓前

52 :おでん。:03/02/05 21:43 ID:GwY5sxVR
漏電。

53 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/06 01:20 ID:U1qUb6VY
HPをちょこっと更新
がんがる

鮪乃さしみホームページ
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Bass/5818/


54 :名無し募集中。。。:03/02/06 02:31 ID:I3FE3cPe
これから読みます。

55 :名無し募集中。。。:03/02/06 20:12 ID:Lu+sX0cH
ホゼム
さしみタン、マターリがんがれ
ドアの隙間あたりからコソーリと応援してるよ・・・

56 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/08 18:04 ID:4fGSw1tD

【T・E・N】 第102話 紺野と矢口

「ねぇ、さっきの話どう思う?」

「話って?」

「ニブいわねぇ、のの・・・いや辻ちゃんのことッ!」

 矢口は眉間にシワを寄せながら、居間のソファで向かい側に座っている紺野
に詰め寄る。
 紺野はさきほどのディナーの直後に出される予定だった、デザートのチーズ
ケーキを一口頬張るごとに恍惚の表情を浮かべている。その最中のことだった。

 晩餐会は終わった。
 食事が終わったあともぴったりとくっついている紺野に、飯田は「もう通訳
みたいなことしなくていいから、あなたの好きなようにしなさい」といった事
を伝えて自分の部屋に戻っていった。
 もうお休みですか?と紺野がたずねると、会話するためのスケッチブックを
とりに行くだけよ、と飯田は微笑む。ということは、着替えやメイクの直しも
含まれるのだろう。“このドレスにスケッチブックは似合わない”と豪語して
いたぐらいだから。
 保田と吉澤は、2階の遊技場へと向かっていった。ビリヤードをするらしい。
 ジャンケンに敗れ夕食の後片付け当番になった安倍と高橋は、今ごろ厨房で
せっせと皿洗いに勤しんでいることだろう。

 結局食堂の隣室である居間に腰を下ろしたのは、意外にも矢口と紺野のたっ
た二人だけだった。

57 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/08 18:05 ID:4fGSw1tD

 テーブルの上には5時間前の「おやつの時間」同様、お茶とデザートが並べ
られている。
 そして5時間前の「おやつの時間」同様、紺野が幸せそうにそれを食い散ら
かしている。食べることが人一倍好きな性分ということも勿論だが、さきほど
の夕食の終わりのしんみりとした雰囲気から解放されホッとしているという気
持ちも少なからずあるのだろう。

 矢口もさきほどそのケーキをひと切れ食べた。安倍がお土産で持ってきた、
老舗「明治の館」ニルバーナの手作りチーズケーキは、ふわっとした舌触りで
確かに絶品と呼ぶに相応しいデザートだった。
 チーズケーキにありがちな、食べたあとに口に残るクドさがなくて、さらっ
とした後味。それでいて、いつまでもチーズの風味が心地よく鼻腔をくすぐる。
見た目は白いパンケーキ状だが、今まで食べてきたチーズケーキは何だったの?
と矢口は誰と言うわけもなく訴えかけたい気分になった。
 確かに美味しい。

 それにしても、あれほどのディナーを食べた後でもなお治まらない紺野の食
欲。昔から女にとって甘い物は別腹とは言うものの、紺野の体調とは別に矢口
はあることが気にかかる。

「・・・紺野? ちゃんと石川と加護の分は残してあるよね?」

 彼女の喰いっぷりを見て、果たして残りのメンバー全員の分を残すよう計算
しながら食べているのか、矢口は心配になってきたのだ。
 かつてモーニング娘。であった頃に楽屋に置いてあるメンバーのお菓子を、
勝手に食べ尽くしたという「前科」がある紺野だけに。

58 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/08 18:05 ID:4fGSw1tD

「あたりまえじゃないですか〜、これは保田さんと吉澤さんから貰った分です
 よぉ」

「紺野!」

 矢口は、ようやくこの紺野がどんな娘だったか徐々に思い出してきた。

「ねぇ、それよりおかしいとは思わない?
 ホントにののなんていたのかなぁ?」

「モグモグ・・・んん〜私もあんまりユーレイとか信じるタイプじゃないです
 けど」

「そっかぁ、やっぱ紺野も幽霊だと思うよね?
 でも・・・そうなるとごっちんの手紙に出てきた、ののってのが気になるし
 ・・・ああ、もうわかんない!」

「・・・」

 頭を引っかき回す矢口とは対称的に、黙々とケーキをむさぼる矢口。
 動と静。陽と陰。昔から様々な意味で正反対だった。
 二人だけでいると、そのコントラストがより一層際だつ。

59 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/08 18:06 ID:4fGSw1tD

「紺野、あなただけはマトモだと思うから言うけどね、やっぱりなんかこの同
 窓会ってキナ臭くない? ここだけの話。なんか久しぶりにモーニング娘。
 が集まった!!って感じがしないんだよねぇ」

「んご・・・何が言いたいんですか?」

「いや私の気のせいならいいんだけどね・・・なんだろう、不気味ってのか恐
 いってのか・・・もちろん懐かしいとか嬉しいとかもあるんだけど、素直に
 楽しめないってゆーか」

「・・・そんなことより矢口さん、石川さんのことは・・・何とも思わないん
 ですか?」

 口の中に常に何かを含みながら喋っていた紺野が、急にかしこまって投げか
けたその一言に矢口はドキっとした。さきほどまでの幸せそうで虚ろな目とは
うって変わって、上目遣いの鋭い眼光が矢口にまっすぐに向けらていたからだ。


【102-紺野と矢口】END
                       NEXT 【103-加護と石川】


60 :名無し募集中。。。:03/02/08 18:47 ID:Khh1vBnl
チーズケーキ職人更新乙。

61 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/08 18:49 ID:4fGSw1tD
最後の一行

× 上目遣いの鋭い眼光が矢口にまっすぐに向けらていたからだ。
○ 上目遣いの鋭い眼光が矢口にまっすぐに向けられていたからだ。

今気付いた。イカンなぁ・・・
今に始まったことじゃないけど

62 :名無し募集中。。。:03/02/08 19:40 ID:R7bNRSzK
さしみタン更新乙!


63 :名無し募集中。。。:03/02/08 19:46 ID:FtiXE5yY
>>61
更新乙です。
あと「頭を引っかき回す矢口とは対称的に、黙々とケーキをむさぼる矢口。」この
部分もなんか不自然な感じがするのですが間違いですか?
違ってたらすいません。

64 :名無し募集中。。。:03/02/08 23:52 ID:LaP6nUxX
>>63

頭を引っかき回す矢口とは対称的に、黙々とケーキをむさぼる紺野。

が話しの流れからして正解でしょうね
違ってたら大いにすいません


65 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/09 05:52 ID:nPc4Xpy6
>>63-64
本当だ。
さしみアフォ。スマソ。

66 :nanashi:03/02/09 09:00 ID:wfqP6F36
誤植は、起こりうる。不可抗力。
気にすることなし。
HP上にupするとき、改定すれば、
それでよろし。没問題。

67 :名無し募集中。。。:03/02/09 09:18 ID:hr7Mie6C
矢口のルーズ・・・・・・・(・∀・)イイ!

68 : :03/02/09 12:14 ID:MlI76HMe
    ___
   /     \     ____
  /        \  /
 |     ・ ・   | < >>67氏ねよおめー
 |     )●(  |  \____
 \     ー   ノ
   \____/


69 :名無し募集中。。。:03/02/09 12:24 ID:hr7Mie6C
>>68
理由を述べよ

70 : :03/02/09 12:28 ID:g4BdrA5a
    ___
   /     \     ____
  /        \  /
 |    ´・  ・` | < >>69氏ねよおめー
 |     )●(  |  \____
 \     ー   ノ
   \____/

71 :名無し募集中。。。:03/02/09 14:18 ID:hr7Mie6C
>>70
理由を(ry

72 :土田雄一:03/02/09 14:22 ID:clfHQukM
土田雄一です!




彼女募集中です!!




僕とヤリたい人募集中です!メールください!!

73 :名無し募集中。。。:03/02/09 14:34 ID:hr7Mie6C
>>72
理由を述べよ

74 :名無し募集中。。。:03/02/09 14:51 ID:HIi1kIOi
ID:hr7Mie6C 小説スレageるな

75 :名無し募集中。。。:03/02/09 14:59 ID:hr7Mie6C
>>74
スマソ

76 : :03/02/09 15:46 ID:MlI76HMe
-─===─ヽ/へ       
iiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ    ______                      ___ ,-───
彡≡≡≡≡|≡ミミヾ /         \         _-=─=-   /     `
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ            \    _-=≡///:: ;; ''ヽ丶/ヾ ヾ .,! !,,!_´,,//_//
           \iiiiiiiゞ         ─  |  /    ''  ~    ヾ/=/`''~~       /彡-
             \iiヽ        ── | /              |=.|     二     | 三
━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ _,-=-  _,-= ヽ| |                ヽ|   ──     \三
  ⊂⊃,.::  :: ⊂⊃  ヽiiiii ⊂⊃ノ_⊂⊃ ヽ |≡      , 、       || ヽ ,,   、ー ̄   \
         :::      |iiiii        ヽ  .|≡_≡=-、___, - -=≡=_ / ⊂⊃    ⊂⊃   |=
                |iii|     ( о )  | | ,⊂⊃ |     | ⊂⊃ |┤    /         |/
    ( ● ● )      .|iiii| /_,,,,;;iiiiiiii;;;,,_ヽ  |ヽ二_,(    )\_二/ |    ( 。つ\
   》━━━━《       |iiiii|///;;;;───、ヾ. |   /(      )ヽ    |    /     丶ー
  》 / ̄ ̄\ 《     |iiiiiiii|:::///\__/ヾヽ|   /  ⌒`´⌒      |    /____」
 《《  \ ̄ ̄/ 》》   |iiiiiiiiiii|::// ;;  ; ;; 》::::::|              /  |      |/    /
  》》    ̄ ̄  《《 》》》》》iiiii|::《 ;; ;; ;》 ;;》:(    |_/ヽ_'\_/   | |    |__/    //
《《《《《《《《《》》》》》》》》》》》》》》iii|/ 》  ;;》 》 ;;ミ ヽ   、\_ ̄  ̄/ヽ    ヽ    -─      /
巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII  ヽヽ《 ;;; 》(  \   |    ̄ ̄     _// ヽ_____/_ノ
巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii      ``《人/   \__ ヽ____/  /≒/-'


77 :名無し募集中。。。:03/02/09 22:13 ID:H+EC2dtQ
兼ねてから噂だったこの小説、今日一気読みしますた。
公式HPで読んだあと勢いで前スレも読破。おかげで休日の大半が
この小説に費やされることに。
なんかよくわからんけどスゴイです。明日から追い続けます。
更新がんがってください。

78 :名無し:03/02/11 15:19 ID:ki7nArHw
保全

79 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/12 07:55 ID:/JJ/yZ+a

【T・E・N】 第103話 加護と石川

 晩餐会を途中退席した、石川と加護。
 ヨロヨロとした足どりで居間を抜け、1階の自分たちの部屋(101号室)
にやっとのことでたどり着く。ほんの数十メートルの距離なのに二人とも一言
も喋らず、それはやけに長い道のりのように感じた。
 石川が幼稚園児のような、たどたどしい手つきで靴を脱いで長いベッドに横
たわる。加護が車椅子の姿勢から身体をグッと伸ばして、まるで母親のように
シーツをかける。

「ありがと、あいぼん」

 そこでやっと石川が、か細い声で感謝の意を伝える。
 加護の低い視線からでは、シーツに半分埋もれた石川の表情を確認すること
はできなかったが、その声から察するに先ほどの食堂での錯乱した状態からは、
ひとまず脱したようだった。

 この101号室は簡素ながらも広々とした部屋で、2階の客室が狭くて装飾
に凝っているのと比較すると(どちらもそれぞれに魅力的だが)対称的である。
普段はつんく♂邸のお手伝いさんらが、寝泊まりに使っているらしい。(もっ
と遡ると、ホテルだった頃にはスタッフらの部屋だったという)
 ふたつあるセミダブルベッドは二人がこの屋敷に来た時には離されていたが、
加護の要望で部屋の隅にピタッとくっつけた。
 屋敷に来てから、毎晩ここで加護と石川は手を繋いで寝ている。

80 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/12 07:55 ID:/JJ/yZ+a

 加護も正直、石川の不幸は特別なものだと思っているし、この件にどう触れ
ていいのか戸惑っている。
 石川とは長いつき合いになるが、事件以来辻の話はそれほど話題に出すこと
はなかった。当然、加護にとっても思い出すのが辛かったし、石川の気遣いも
痛いほど伝わってきた。
 だが本人の告白により、石川は仲間を失ったという想いだけでなく「仲間を
産めなかった」という、特殊かつ強烈な自責の念に囚われていたことを加護は
知ったとき、根拠は無いものの「梨華ちゃんを理解できる人間は私しかいない」
と思った。

 加護は今まで様々な石川を見てきた。
 表情が豊かな石川は、アイドルだった頃は多くのファンを惹きつけた。
 そして事件後は、別の意味で見たこともない彼女を目の当たりにすることに
なる。突然怒りだしたり、脈絡もなく泣きじゃくったり。最初は戸惑ったもの
の、情緒不安定という点は加護もある程度は共感できた。自身も現役時代、極
度のホームシックに陥ったことがあるからだ。
 もちろん事件前と後とでは自分たちを取り巻く環境も決定的に違うし、単純
には比べられない。
 だが、狂気をはらんだ笑顔も含めて―――加護は石川を護ってやりたいと考
えていたし、頼られたいとも思った。そう思わせる何かが石川にはあった。そ
れは例えば、彼女と一緒にいると元々強い(と自覚している)加護の母性本能
が、くすぐられるから―――というのも一因として考えられる。

81 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/12 07:56 ID:/JJ/yZ+a

 ポツリ、ポツリと石川も独り言のように次々と語り始めた。
 まるで沈黙にならないように、加護に配慮しているかのようでもある。

「もう・・・大丈夫だから」

「どうしよう、せっかくの同窓会をイヤな雰囲気にさせちゃったなぁ・・・」

「泣いても、あの二人が帰ってくるわけでもないのに・・・」

「あとでみんなに謝りにいかなきゃいけないなぁ」

「ポジティブポジティブ! って言っていたのにね昔から」

「でもね、不思議と楽になった気がする」

 どんなに人間が変わっても、あるいは変わろうとしても本質が失われること
はない。
 加護がそう感じるのは自分の置かれた状況に関わらず相手を気遣う、こうし
た石川を見た時だった。
 モーニング娘。に加入したての頃の彼女を思い出す。
 自分とて「いっぱいいっぱい」のクセに、加護の心配をしていろいろ手出し
口出しをする。当時は、そんな不器用な石川を正直加護は「ウザい」と思った。
そんな他人の気を揉む前に自分のことをちゃんとしろよ、と。口喧嘩に発展す
ることすらあった(そしていつも言い負かすのは、年下である加護のほうであっ
た)。
 でもそれが石川のパーソナリティであると理解したとき、一人でドタバタ奮
闘している彼女を優しく見守ることが、たまらなく好きになった。

82 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/12 07:57 ID:/JJ/yZ+a

 石川はどこか達観したような語り口で駆り立てられるように喋り倒したあと
ふーっ、と大きく深呼吸して一言つけ加える。

「よっすぃーが言っていたじゃん、あのとき(武道館爆破事件)のメンバーに
 話すことによってなんか毒が抜けるって・・・うん、ここに来てよかった」

 先ほどまで涙でクシャクシャになっていた顔を、加護から手渡されたタオル
で拭ったあとにあらわになった石川の表情は意外なほどスッキリしていた。先
ほどまでの沈痛な面影はみられない。
 ―――非常に穏やかで慈愛に満ちている。

 加護はその石川の表情を見つめて、静かに微笑んだ。
 それから一転して何かを決意したように、険しい表情で語り始めた。

「梨華ちゃん、のの・・・・のことなんだけど」

「何?」

「多分、のの生きているよ」

「???」

「あのね、ののも今この屋敷に来てる、と思う」

「あいぼんも見たの? ののを!?」

「・・・」

83 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/12 08:05 ID:/JJ/yZ+a

 加護は、うつむいている。
 考えている。
 顔をあげて、石川に諦観の眼差しを向ける。

「ねえ、教えて! ののは本当に・・・」

「梨華ちゃん、落ち着いて。あのね、誰にも言わないでくれる?」

「言わないって・・・何を」

「ののが生きている証拠・・・・見つけたの」


【103-加護と石川】END
                          NEXT 【104-矢口】


84 :名無し募集中。。。:03/02/12 08:43 ID:xjtU1GJ5
朝っぱらからの更新、大儀であった
褒めてつかわす

85 :すなふきん:03/02/12 09:31 ID:66w+Sr+p
よくやった。

86 :名無し募集中。。。:03/02/12 12:34 ID:cbhQP4Cs
気になるところで終わるな・・・・

87 :東雲 ノエル ◆Oh2gZRABiU :03/02/12 17:16 ID:Ghi4E8kj
さしみさん、更新乙です。

あいぼんは、何を知っているのか?
なんか物語の核心に近付きつつ在るようですね。
これからの展開が楽しみです。


88 :名無し募集中。。。:03/02/12 19:07 ID:uNtNQwh1
更新乙!

めっさ気になるのぉ!

89 :84*85:03/02/13 00:01 ID:oiIXiL83
朝っぱらから読んでるお前らもな(笑)!

90 :あのな・・・:03/02/13 00:08 ID:/047as+8
>>89
いちいちageないでいただけます!?

91 :名無し募集中。。。:03/02/13 02:34 ID:V+rvAkUu
辻が死んだのは第11話で加護本人が確認したのではなかったけか?
この小説の謎解きはどこでやってるんだ?


92 :名無し募集中。。。:03/02/13 03:40 ID:EOiYQNg9
>>91
前スレの残りあたりでやってみますか?


93 :名無し募集中。。。:03/02/13 04:41 ID:V+rvAkUu
>>92
よし。じゃそっちでやろう。

94 :名無し募集中。。。:03/02/13 05:01 ID:BCLBHycR
   ̄ ̄ ̄ξ∋oノハヽ ξ   
   ̄ ̄ ̄ ∩川*’ー’)∩  ワーイワーイ
   ̄ ̄ ̄ \  毛 /    
   ̄ ̄ ̄ ̄ 人  Y   
   ̄ ̄ ̄ ̄ し.(_)    

95 :名無し募集中。。。:03/02/13 20:48 ID:1EpusBn9
>>90
いちいち相手にしない

96 :名無し募集中。。。:03/02/14 00:10 ID:RwFAD901
さしみ交信乙。
今回も井秀樹ですた。
メジャーからのヲファーももーすぐだな。

>>95 アンタヲトナダナ

97 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 11:57 ID:aT2j/PrB

【T・E・N】 第104話 矢口

「私も、もしかしたら梨華ちゃんみたいに・・・なってたかもしれない」

 矢口は、もう無理して一人称に「オイラ」を使うことはない、と思った。
 少しでも、あの頃の楽しかった日々に近づければ―――今日は自分のことを
「オイラ」と呼ぼうと、あらかじめ参加前に決めていた。しかし、やはり上辺
だけ繕っても取り戻せないものがあることを、いざ同窓会に出席してみて悟っ
たのだ。
 車椅子の加護。声を出さない飯田。笑いながらゴキブリを踏み潰す石川。

 先ほどまで夢中でデザートを頬張っていた紺野も、矢口の真剣な眼差しに気
圧(けお)され、一転して佇まいを正し先輩の話に耳を傾ける。

「武道館のあの爆発のとき、私も観客席に吹き飛ばされたんだ。知ってる?」

 紺野は突き上げるような目のまま、うなずく。

「そう、あのラスコンは・・・ウチらもお客さんも、みんなハイになってた。
 当然だぁね。ライブなんて麻薬みたいなもんだし、知らないけど。
 梨華ちゃんはその狂った男どもに犯されたんだ。ち・・・」

 最後は声にならなかったが、矢口の唇の動きで何を言おうとしていたのか、
はっきりと分かる。
「ちくしょう」と。

98 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 11:58 ID:aT2j/PrB

「モーヲタ」

 ゴクリ、と矢口は唾を飲み込む。

「当時はね、モーヲタって呼ばれていたけど。まあ、そんな連中のド真ん中に
 放り出されたわけよ。なんてゆーわけ? あれ・・・あーゆう人たち・・・
 まあファンであることには変わりないんだけど・・・正直、キショイと思っ
 てた。こんなコト言ったり、態度に出したりするのダメなんだけど、見るの
 もシンドかった。紺野ちがう?」

「え・・・あ・・・はぁ・・・」

「じゃあ、インターネットの掲示板とかで見たことない? ファンが好き勝手
 にアタシらのこと書き殴っているの!」

「んん〜当時はまだ・・・中学生でしたから・・・でもちょっとだけ・・・」

 曖昧な返事を繰り返しているのは、紺野は嘘をつくことが下手な人間だと自
覚しているためだ。矛盾を指摘されると、しどろもどろになってしまうため、
最初からどちらとも取れる無難な発言に終始してしまう。一種の防衛本能と呼
んでもいい。

99 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 11:59 ID:aT2j/PrB

 実をいうと、紺野は「ちょっとだけ」見たわけではなかった。
 ネット上に流布する、自分たちに対する罵詈雑言の数々。ほとんどは根拠の
ない噂ばかり。
 賛辞が打ち消され、憎悪や罵声が増幅される闇。妄想と真実が同列に扱われ
る世界。そんな空間が自分の預かり知らぬところで展開されていることも、当
時から十分承知していた。
 ゆえに、新垣の加入経緯の「疑惑」に関してもネット上でファンが互いに情
報を補完していたことは、当時メンバー内で話題に出すことがタブー視されて
いたが、内容は熟知していた。
 ただ、紺野の場合は自分のココロの中で予防線を張ることができたので、幸
運にも精神的に破綻することはなかった。他人は他人、自分は自分と割り切れ
る性格が多いと言われている血液型Bの特性なのだろう。

「ふぅん、私は結構ね、現役の頃から見てたのネットを。
 『矢口うるさいんだよ』とかさんざん言われていてね、勝手にヌード写真に
 私の顔だけ当てはめられたりもして・・・コラ何だっけ? ああゆうの?」

「アイコラ」

「そうそう、アイコラ。(って紺野あンたやけに詳しいわね。まあいいわ)
 アイコラとか、あと笑っちゃうのが私となっちがエッチしている創作のね、
 小説とか」

「・・・そんなのまで読んでいたんですか!?」

「いや、そんな隅々まで読んでないけどサ、よーやるわって感じで。うん。
 割と客観的に面白がっていた部分も否定しないし」

「へえ」

100 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 12:01 ID:aT2j/PrB

「と、とにかくね。脱線しちゃったケド、あのライブの時モーヲタの中に放り
 込まれて、そりゃね私も服をはぎ取られたりしたわけよ」

「信じられないですね、自分らの応援しているアイドルなのに・・・」

「わかってないね紺野。あいつらはファンである以前に男なの。野獣よ、野獣」

「野獣って・・・じゃあ矢口さんも・・・」

「・・・思い出したくないけど・・・地獄だったわよ。
 今でも夢に出てくるぐらい」

「・・・」

(それじゃあ公になっていないだけで、矢口さんも石川さん同様「一線」を)
と紺野が思った、その時。

101 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 12:02 ID:aT2j/PrB

「でもね、紺野」

「・・・はい?」

「私の場合はね、梨華ちゃんと違って・・・確かに殴られたり身体中を触られ
 たり、そりゃあ非道い目にあったんだけど・・・最後まで犯されなかった。
 何故だか分かる?」

「・・・いえ」

「あんな・・・ホント今でも、奇跡に近いと思っているんだけど・・・あんな
 状況の中でも、私を庇ってくれるファンがいたの。必死で・・・それこそ命
 がけで・・・今となっちゃあどんな人で、何人いたのかさえも思い出せない
 んだけど・・・私をケモノの群れから、助け出してくれた人・・・人たち、
 かな。人たちがいたの」

「そんなことが・・・」

 聞いていた話とは違う。
 観客席にまで爆風で飛ばされたものの、奇跡的にほとんど軽い傷で済み(マ
スコミ的には「無傷」扱い)、自力でなんとか逃げ延びた―――それが紺野の
知っているあの事件に関する矢口の顛末の全てだ。
 しかし冷静に考えてみると、世間に出回っている「事実」に意図的に歪曲さ
れた部分があったとしても不思議ではない。
 人一倍野心の強かった矢口は、ああいった事件が起きた後でも芸能人を続け
る選択をした。そこで重要なのは、あの事件の後処理についての問題。
 いくら被害者とはいえ「暴行を受けた」という言葉からは、様々なネガティ
ブな要素が引き出される。それは一部、タレントとしては致命的なイメージも
含まれている。アイドルはイメージを売る商売だ、と紺野も昔担当マネージャ
から諭された記憶がある。矢口の芸能活動の今後を考えて、あえて「無傷」と
いうイメージが浸透するように事務所が仕掛けたということも十分ありえる。

102 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 12:04 ID:aT2j/PrB

 だがこうした表層的な見解にはぐらかされてしまいがちだが、矢口とて暴徒
と化した観客の狂気を間近で見てきたのだ。そして実際に、その渦中に身を置
いていたのだ。
 無傷で終わったわけがない。身体も、精神(こころ)も。

「皮肉だよね・・・っていうか、ワケわかんなかったよ。
 私が犯されそうになったのも『あんな連中』だったし、私を助けてくれたの
 も『あんな連中』だったことが」

 ―――あんな連中。

 キショいとか、
 ダサいとか、
 くさいとか、
 目がヤバいとか、
 さんざん矢口が、心の中で忌み嫌っていた連中。

 ある意味それは事実だし、実際に武道館事件の時には危険な目にもあった。
 だが、それと同時に「そんな連中」に助けられたりもした。だから「ワケわ
かんない」のだろう。

103 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 12:04 ID:aT2j/PrB

「あとでファンの集団に暴行―――リンチ、だよね。暴行されて死んじゃった
 観客の人もいるって聞いた」

「・・・」

「私ね、その死んだ人が・・・私を助けてくれた人なんじゃないかって・・・
 ずっと・・・恐くって・・・悔しくって・・・」

 大きなソファに腕を組んで、怯えた子犬のように縮こまりながら話す矢口。

「私と梨華ちゃんが、何がどう違ってこうなったのか分かんない。・・・けど」

 涙は必死に堪えているものの、鼻をグスグスすする振動で今にも矢口の大き
な瞳から滴がこぼれ落ちてきそうだ。

「別に梨華ちゃんのこと何とも思ってないわけじゃない。可哀想。だからって、
 同情したところでどうにもならないの・・・分かるでしょ?
 恐いの、色んな意味で・・・あのコを見ていると」

 完全に「弱気モード」に突入した矢口。それを見て、この居間に来てから口
数は相変わらず多いのに、武道館の事件の話をなんとなく彼女が避けていた理
由が、紺野はほんの少しだけ分かったような気がした。
 あの時あの場所で、石川の身に起きたことを恐らく一番理解してているメン
バーは、今日の参加者の中では矢口に違いない。だからこそ、石川が哀しくも
ガラスのような儚い存在となったことに―――心を痛めているのだ。
 矢口言うところの「どうにもならない」はそれだけに重みがあった。いつも
歯に衣着せぬ発言ばかりしている印象の強い彼女とはいえ。

104 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 12:09 ID:aT2j/PrB

 ガチャ。

 厨房の扉が開かれた。
 皿洗いがようやく済んだようで、安倍に続いて高橋もエプロンを脱ぎながら
ひと仕事終えた顔つきで、ソファでくつろぐ二人に近寄ってきた。
 だが、高橋は長距離運転や夕食の手伝い、そして後片付けと疲労がたまって
いるせいか、どこか顔色が芳しくない様子。

「圭ちゃんたちは?」

 安倍のその問いに、たった今話し合っていていたウェットな内容を追求され
ぬよう(矢口も悟られないように、わざと潤んだ目を逸らしている)、努めて
明るく冷静に答えた。

「・・・上の・・・遊技場でビリヤードしてます、プッチモニの皆さんは。
 ホラ、聞こえませんか? ときどきボール同士がカキってぶつかる音が」

「プッチモニ同窓会ってわけね」

「でも・・・ごっちんのいないプッチモニなんて」

「そ・・・」

 紺野は(それを言ちゃあオシマイじゃん)と、矢口の身も蓋もない台詞に危
うく突っ込みそうになった。


【104-矢口】END
                       NEXT 【105-吉澤と保田】

105 :名無し募集中。。。:03/02/15 12:16 ID:aretNWtP
更新乙さしみ
偶然にもリアルタイムで読んじゃったよ
『書く』と『読む』とのタイムラグのおかげでCMのような気分に・・・
この先の展開に期待しますよ

106 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/15 12:19 ID:aT2j/PrB

神出鬼没更新乙。また長くなってしましました。

ところで最近は羊もあまり見ていなかったわけですが、いつの間にか
小説の人気投票なぞをやっていたわけですね。気付くの遅ぇよ。
とはいえ、3月31日までに完結しないと思うので・・・気持ち的には
辞退したいような・・・話が話だけにきちっと完結してから
評価を仰ぎたいところです。
ま、いいか。どんどん書いていこ。

鮪乃さしみホームページ
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Bass/5818/


107 :名無し募集中。。。:03/02/15 13:23 ID:37cnYdTi
さしみタン、更新乙!
漏れは羊のスレはここ関連しか見てないw

108 :名無し募集中。。。 :03/02/16 01:49 ID:5UjVYSJC
さしみタン相変わらずの面白さ!
今回更新分の最後のセリフは自分も加護同ですw
それにしても大丈夫ですか?>3月31日迄って!


109 :名無し募集中。。。:03/02/17 08:03 ID:mYBX08Vt
保全

110 :名無し募集中。。。 :03/02/17 19:57 ID:C66V4xtO
6期などという"学徒動員"のような仕打ちにもめげず交信するさしみガンガレ

111 :名無し募集中。。。:03/02/17 23:16 ID:f4jXx8cc
推理スレが大盛り上がりですが…

112 :名無し募集中。。。:03/02/17 23:34 ID:ktN2VG6Y
>>111
それはさしみが見ないという約束になっているから、
ここで触れるのは無しにしよう

113 :名無し募集中。。。:03/02/17 23:45 ID:f4jXx8cc
>>112
わかりました。。すみません。


114 :名無し募集中:03/02/19 13:26 ID:ohG1oseb
すみません、推理スレってどこですか?
検索しても出てきません。
お願いします・・・。

115 :名無し募集中。。。:03/02/19 13:50 ID:Y0ApYl7i
>>114
         横溝精子        
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1042968878/l50

116 :名無し募集中。。。:03/02/19 17:10 ID:zztyWJc5
>>115
なんで貼るかなぁ…。萎え萎え

117 :名無し募集中。。。:03/02/19 17:15 ID:Y0ApYl7i
>>116
さしみは推理スレの存在(と場所)自体は知っている。

さしみは全部書き終わった後の楽しみにとっておこうって
前スレの最後でいっていたじゃん

まぁ知らなかったとしてもさしみ本人が来なければいいわけだから。

っていうか、さしみ来るなよ。

118 :名無し募集中。。。:03/02/19 19:47 ID:pyFpxiWL
↓一応次スレになりそうなもの(w
http://www.ruitomo.com/~gulab/s.cgi?k=%83%8B%81%5B%83Y&o=r

119 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/02/19 22:28 ID:3M+bMyX1

そうなんだよな。
スレッド一覧見て、推理スレが意外に伸びているのを見て驚きを隠せない
さしみなわけですけど、興味はありつつもスルーしてます。
なぜかっちゅうと、俺の性格からしてですね、皆様の推理を弁明するような
ストーリー展開にしちゃいそうなんでね、踏みとどまっているんですよ。
あと、仮にそのものズバリ真相を言い当てている人がいたら、ただでさえヤバめの
餅ベーションがさらに低くなる可能性だってあるわけじゃないですか(w

なので、読んでないっす。
早く続き書かなくちゃ。
でも石川のマシュ〜も見なくっちゃ。
( ^▽^)ノ <グッチャ〜(脳味噌が)

鮪乃さしみホームページ
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Bass/5818/


120 :名無し募集中。。。:03/02/20 01:04 ID:PLBcKehA
>>119
まぁ無理しない程度で頑張って、理想の大人にさしみの名前書いておいたから

121 :名無し募集中。。。:03/02/20 07:53 ID:Qbs/r+OV
>>119
さしみのHP見ると小説が第1章、第2章〜と分かれてるんだけど、
各章のタイトルはあるの?


122 :名無し募集中。。。:03/02/21 05:59 ID:T9UskkXu
突然、矢口が観客席に飛び込んで来た!周りは大混乱。さあ君ならどうする?
1.群がるモーヲタどもをぶちのめし、矢口を礼プする
2.1をぶちのめし、矢口を守る
3.1に礼プされる矢口を見ながら(;´Д`)ハァハァ する


123 :名無し募集中。。。:03/02/21 07:16 ID:uZP67IrK
>>122
4.>>122をぶちのめす

124 :名無し募集中。。。:03/02/21 14:45 ID:d1dlm4DL
>>122
2になれる自信が俺にはあるぜ

125 :名無し募集中。。。:03/02/21 15:20 ID:JmiNbJjA
>>122
5.124をぶちのめす

126 :名無し募集中。。。:03/02/21 16:18 ID:+fjGz21k
>>122
6.即、ステージに投げ返す

127 :名無し募集中。。。:03/02/21 18:29 ID:F64YwSjw
>>126
あなた今いいこと言った

128 :127:03/02/21 18:30 ID:F64YwSjw
上げちまった・・・スマソ

129 :名無し募集中。。。:03/02/21 19:49 ID:gD3ha30e
>>122
4.レイープする

130 :名無し募集中。。。:03/02/21 20:31 ID:yC1b0GWM
0.ここは小説スレでありネタスレではない

131 :てむぽ#:03/02/23 01:54 ID:N5H3cQwZ
hozen

132 : ◆aEFZkjvBAA :03/02/24 11:35 ID:2psC+bFB
保全

あややが夢に出てきました。
学校でした。
あからさまにクラスで浮いてました。
女子から嫌われてる風でした。
男子からも距離を置かれてる感じでした。
そんな夢。
明日は国公立大学入学試験前期。


133 :重しれ:03/02/24 13:52 ID:ZH5yARB4
保全。
さしみたん最高!!
初めから読んでみましたが、実はまだ完結していないのですね…
この小説おもしれーです
頑張って。

134 :名無し募集中。。。:03/02/24 15:49 ID:iAkMojvy
>>131-133
前スレでいい事いったヤシがいたので貼っておく

保全に関しては
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1042048007/5

135 :丈太郎:03/02/26 06:56 ID:yInDS0a/
保全

136 :名無し募集中。。。:03/02/26 09:46 ID:deybK1n9
さしみもしかしてBBユーザーなのかさしみ
それともち○こなのか?

137 :名無し募集中。。。:03/02/26 18:23 ID:O+ggX/AS
>>134
それは、更新終了した前スレならともかく、ここのスレでは微妙に適用されないような気がする

だって、このスレの小説は小説オンリーではないから。
さしみと漏れ達の雑談があってこそのルーズスレだと思う。

作者が機械的に小説をうpするのみなんて、作者もシンドイと思うから。。。

前、さしみが「レスくれたほうが嬉しい」みたいなことを書いてたから、
昔みたいに、みんな遠慮せずにどんどんアホな事を書き込んだほうがいいと思うのよね


長文スマソ。

138 :名無し募集中。。。:03/02/26 19:16 ID:C4G0ny5Y
>>132みたいなのはどうかと思うが。
でも、俺もただうp待つだけのスレは嫌だ。


139 :名無し募集中。。。:03/02/26 19:29 ID:O+ggX/AS
さっき、ヒサブリにさしみHP逝ってきますた


・・・ブルマとルーズソックスを穿いて体育座りでまってます(´・ω・`)


140 :名無し募集中。。。:03/02/26 19:41 ID:A2bCnJOm

 ま た Y a h o o か !!

141 :娘。学生:03/02/27 00:14 ID:5S530FXH
さしみさんへ

ステアド撮りました。
こちらにテキストを送っていただければ更新代行いたしますが?

142 :娘。学生 ◆QtwHLqD8I6 :03/02/27 00:16 ID:5S530FXH
トリップつけました。

メアド書き込んだからあがっちゃった、、、、、、、すいません。

143 :名無し募集中。。。:03/02/27 21:23 ID:VKH/qb6H
>>141-142
きつい言葉になるが、やめとけ。

漏れ個人の意見としては
この小説は作者であるさしみが書きこむ事に意味がある。
別にさしみがいなくてもいいじゃん?って事にならないとも限らないし、さしみのモチベーションにも影響してくると思う。

あと、可能性としてありえるのは
>>141が100%信用できないという事。
>>141の個人的な理由で更新が滞ったり、文章の紛失や書き換えがないとも限らない。
この小説を読んでる人はかなり多いわけだが、絶対ミスしないと言い切れる自信はありますか?


規制ならいつか解けるし、他にもさしみが更新する方法はいくつでもある。
もしかしたら、この書き込めないという状況がさしみにとってプラスになってるかもしれないし、
漏れ達はマターリ雑談でもしながら待っとこうよ。。。


144 :娘。学生 ◆QtwHLqD8I6 :03/02/27 22:26 ID:INfUy1hq
>>143

確かにその通りですね。

ただ、信用いただけないということが、やや気には障ったので。
何なら、信用いただくために、
住所、氏名、電話番号を晒してもいいですが。

145 :娘。学生 ◆QtwHLqD8I6 :03/02/27 22:37 ID:INfUy1hq
とはいっても、読者同士の口論が過ぎると
かつての【保田圭2011】見たいになってしまうんで。

誰かに更新代行なんかしてほしくないと言うのも
仰る通り、あくまで一読者の意見に過ぎないわけだし、

更新代行しますよ?というのも一読者の提案に過ぎないわけです。
僕は『俺のところにメール送れやごるぁ』と強制してるわけではないので。

そんな中で、どんな選択肢をとるかはさしみさんに絶対の権限があるわけで、
誰かが要望を押し付けるようなものではないと思います。

146 :名無し募集中。。。:03/02/27 22:40 ID:TO9ouVs2
>>144 わかったからもうヤメレ

147 :名無し募集中。。。:03/02/27 22:43 ID:P/DcjLTm
あとでややこしい事になったら面倒だから、あきらめなさい


それにしてもミキティ、容赦ねーな(w
ちょっとヤグが可哀想…

148 :娘。学生 ◆QtwHLqD8I6 :03/02/27 22:47 ID:INfUy1hq
>>147
いや。別に送ってもらわなくてもいいんですよ。

ただ、ちょっと『信用できない』と言う言葉に対して
少々感情的な反発があるだけです。

149 :名無し募集中。。。:03/02/27 23:01 ID:XmJQ+fHq
143の書き方も悪いな。141だって事態を打開しようと彼なりに考えたんだろうから
考えた好意にそのもの対しては、感謝というか敬意を払うというか、
そういう一言があってよかったと思う。

それを説教と詰問だけじゃあ荒れるにきまってる。
141は悪気があったわけじゃないし善意なんだろうが、143が追い込んでしまった。


要するに、143の第三段落(あと、可能性、、、)が、いわゆる典型的な余計な一言だったということだ。

150 :名無し募集中。。。 :03/02/27 23:11 ID:MKKle74m
まあ、皆さん、マターリとね。

151 :名無し募集中。。。:03/02/27 23:12 ID:MUrF1ezE
さしみも更新するつもりならカキコ代行スレにでもお願いするでしょ。

152 :名無し募集中。。。:03/02/28 01:17 ID:HEWcC1v0
まあ、さしみの春休みだと思って待ってればいいでしょ

でも、このまま完結せずに終了したら、さしみの肛門をふさいでファンタジーを紡げなくするよ!

153 :名無し募集中。。。:03/02/28 06:52 ID:YTG5Ao2Q
私は住所、氏名、電話番号を晒してくれたら娘。学生さんを全面的に信じます。
それは、口先だけの薄っぺらな人間じゃないこと、思いつきだけで言い出した訳では
ないことを意味すると思うからです。私は人を信じたいのです。お願いします。

154 :名無し募集中。。。:03/02/28 07:36 ID:yRbNSFef
晒すことはかまわんが、このスレではやめれ。
あぼーんされたらかなわん。

155 :名無し募集中。。。 :03/02/28 07:43 ID:nGuif2yL
晒した住所、氏名、電話番号が「娘。学生」さん本人のものであるという証拠がありません。
もし仮に本人のものだとしてもそれら個人情報を晒すことはあまりにも危険です。

>>153 ここは2ちゃんねるという匿名掲示板です。
    さしみさんは自分のHPという媒体もお持ちですし、作品を放棄したわけでもありません。
    読者同士信じたいという気持ちは分かりますが、作者さんを煩わせたり、これ以上スレと逸脱した話題で
    スレを汚すのはみなが望まないことだと思います。
    ここは作者さんが書き込むまで待ちましょう。どうしても気になる方は直接メールで伺ってみてはいかがでしょうか。


156 :名無し募集中。。。:03/02/28 08:49 ID:M4NsCKKX
>>娘。学生
信用なんか出来るわけねーだろ、アホ。

157 :娘。学生 ◆QtwHLqD8I6 :03/02/28 11:00 ID:SUfgkfWR
では、電話番号を推理スレに晒すので、
電話された方にこのトリップキーを教えると言うのでどうでしょう?
それで本人確認ができるはずです

158 :名無し募集中。。。:03/02/28 11:10 ID:x1sWym80
まーここはどっしりと山のように構えてさしみの堰を切ったような怒涛の更新に期待しようではないか

159 :名無し募集中。。。:03/02/28 11:34 ID:UZxVUJpr
娘学生は帰っていいよ。濡れ達が読みたいのは「鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk」
が更新したTENなんだよ。


さしみはきっと今頃20話分ぐらいストックしてるはずだから、YBBの規制が解けて>>158のようになるのを待とう。


160 :名無し募集中。。。:03/02/28 12:02 ID:g0ks1EWP
>>娘。学生
書き込まれた読者の意見としては、反対派(俺も反対)が多かったわけだか、
どうしても納得できないなら、さしみに直接メールを送ってみれば?



161 :名無し募集中。。。:03/02/28 13:25 ID:U2g+aJ1W
>>娘学生
さしみが書けないなら書ける串を探してやればいいだけだろ?
でもさしみはYBBなの?

串探してね↓
ttp://www.cybersyndrome.net/

162 :名無し募集中。。。:03/02/28 15:21 ID:M4NsCKKX
>>娘。学生
だいたい、さしみが書き込めないからって、なんでお前が
しゃしゃり出てくるんだ?意味がわかんねーよ。

163 :名無し募集中。。。:03/02/28 16:21 ID:JXWFb83X
ここの>>5のせいであんなことに……

164 :名無し募集中。。。:03/02/28 17:26 ID:UZxVUJpr
>>161
ちなみに2chはそこの串全部弾いてるから♪

”わしづかみくん”の仕様

■”わしづかみくん”サーバ

下記のプロキシリストサーバから、プロキシーリストを定期的に取得して、
denylist.txtを生成する。

[PROXYサイト(常時増加の可能性あり)]
http://www.cybersyndrome.net/
http://tools.rosinstrument.com/proxy/
http://www.multiproxy.org/all_list.htm
http://www.hessbern.ch/proxy/
http://www.cyberarmy.com/lists/proxy/
http://www.atomintersoft.com/products/alive-proxy/proxy-list/


165 :161:03/02/28 18:24 ID:U2g+aJ1W
>>164
いつから?
スレ立ての時結構利用したが・・・

166 :名無し募集中。。。:03/02/28 18:45 ID:dc8TezR6
2chに書く方法としてこれがずいぶんと話題となってるわけだが
http://www15.big.or.jp/~take3/proxy/

167 : :03/02/28 21:17 ID:pncCHSOg
>>165
先月くらいかな?
2ch全体で串規制が入った

168 :名無し募集中。。。:03/03/01 03:13 ID:Q9kLeJ+Z
>>162
禿同

169 :名無し募集中。。。:03/03/01 07:40 ID:V0bn3aL0
さしみは今、ルーズフェチからブルマフェチに変わったんだよ。
だから、ルーズスレであるここに書きこめなくなったんだよ。

六期ブルマDVDを手に入れて、どこかのブルマ氏にスレ見つけたらそこで再開するって。

170 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:33 ID:gw1c/Io3
書き込みテスト

171 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:35 ID:gw1c/Io3
おおっ書ける。スゴイよ!マサルさん!(違う)
>>166様に感謝

大変長らく放置して申し訳。
よーしパパ、久しぶりに特盛り更新しちゃうぞー!!(1話だけだけど)


172 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:37 ID:gw1c/Io3

【T・E・N】 第105話 吉澤と保田

「結局プッチは、ごっちんのユニットだったってことなんじゃないかな」

 あくまでも対戦相手のその言葉が、さも耳に届いていないがごとく振る舞う
吉澤。スラリと長い足を伸ばし、ビリヤード台の上に多い被さるように身を乗
り出し狙いを定めるその姿は、サマになっていた。普段ニコニコしている顔が、
ここぞという時にキュッと引き締まって真剣な眼差しになるのは現役の頃から
変わっていない。
 ―――「よっすぃ〜」が「吉澤さん」になる瞬間。

(・・・いや、今は吉澤クン、かな)

 カン、カチ、ゴトン。

 洗練されたフォームから繰り出される打球。それは見事に手玉に弾かれた7
番のボールをサイドポケットに沈めることに成功。「2代目プッチモニ」によ
るビリヤード対決は、終始吉澤が優勢にゲームを進めていた。
 余裕で涼しい顔をキープしている吉澤だったが、保田のチッという舌打ちだ
けは聞き逃さない。

「あらら、ゴメン圭ちゃん〜また入っちゃった」

「〜・・・」

 保田はキューの両端を握りしめて、今にも真っ二つに折ってしまいそうな勢
い。が、その露骨な様子を笑う吉澤に気付き、慌てて冷静な表情を取り繕いつ
つ昔話を続ける。

173 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:40 ID:gw1c/Io3

「最初はね、プッチモニってのは紗耶香が中心に仕切っていたわけよ。
 私にとって同期だったし、ごっちんの教育係でもあったわけだし」

 続けて吉澤は8番のボールをも沈め、テーブルの上は白球と9番ボールを残
すのみとなった。ホンモノの象牙で作られた重量感のある、いかにも・・・な
ボールだ。

「だけどね、紗耶香があんな形で卒業して・・・急にあのコと私、ふたり取り
 残されたの。直接の接点があんまりないふたりに。
 で、アンタ、よっすぃ〜が加入してきて・・・。あっと言う間にごっちんと
 アンタが仲良くなってサ。
 あれからかな。何においても、まずごっちんありき、だった」

「・・・」

「あのコが間に立つことによって、私もヨシコの事いろいろ知ることが出来た
 し・・・最初はどうなることかと思ったけど、2期のプッチも凄くスゴクい
 い感じなった」

「うん・・・」

「ホント、好きだった・・・」

「・・・」

174 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:41 ID:gw1c/Io3

「あのコは華があったしね、存在感ってゆーのかな。誤解しないでほしいのは、
 別に嫉妬とか、そうゆうのじゃなくてね。
 現役の頃って、妙なプライドがあるじゃん? だから当時は言えなかったけ
 ど、私自身もごっちんの大ファンでもあったわけです」

 照れ臭そうにはにかむ保田を横目で見ながら、吉澤のショットは正確にナイ
ンボールを捉える。
 保田が寄りかかっている台の目の前のクッション(ビリヤードの周囲の壁)
をバウンドして、最後の球は綺麗にコーナーポケットに吸い込まれていった。

「・・・これで2連勝っ」

 小さくガッツポーズをとる吉澤。さすがにガッツポーズの名前の「生みの親」
から直接仕込んでもらっただけあり、それすらもサマになっていた。
 ずっと吉澤は黙々とゲームに集中しているが、それでも保田の独白に近い
「プッチモニ論」にはずっと耳を澄ませて聞いていた。

「くっそぉ〜、あっち(アメリカにある施設)じゃあ結構勝ってたのにぃ!」

「まだ続けます?」

「あったりまえよぉ!
 勝ち負け言う前に、まだ一個も球を穴に落としてないんだから!」

「ハイハイ、じゃあ次は圭ちゃんからのブレイクショットでいいっすよ」

 吉澤は、やれやれといった仕草で再びテーブルの上に1から9番のボールを
菱形に並べて「どうぞ」と促す。

175 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:44 ID:gw1c/Io3

 保田は先ほどの晩餐会から、吉澤を引き連れて直接この2階の遊技場にやっ
てきた。
 ゆえに二人の衣装も晩餐会に引き続き白いスーツに藍色のエレガントなドレ
スと、この高級クラブを思わせる部屋の雰囲気にに非常にマッチしている。
 片田舎の山奥という野暮ったい地理的要素から切り抜かれた、ゴージャスな
空間がそこに広がっていた。

 保田のぎこちない構えから繰り出されたブレイクショットは、かろうじて黄
色い1番ボールを捉えたものの、そのフニャフニャの弾道は華麗に四散するナ
インボールの第一打の醍醐味とは程遠いお粗末さであった。
 当然、一つのボールもポケットに落とすことはなかった。
 ムスっとした顔で「なんでよお」と嘆く。

「でもね、圭ちゃん」

 吉澤はもうショットの構えに入っていながらも、そう話かける。

「俺とごっちんってさぁ、二人で遊んだりすることが多かったんだけど」

「うん?」

「そこでね、たまに圭ちゃんの話になったりしてたんだけど」

「・・・何て言ってた?」

176 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:45 ID:gw1c/Io3

「ううん。あの、ただ、ごっちんって感情―――キモチを言葉にするのが苦手
 なコだったから」

「あはは、分かる。私だってそう。
 プッチモニって全員そんなタイプの人間かもね」

 吉澤の突いた手玉は、順当に1番ボールをポケットに落とす。

「うん。でね。いつぐらいだったっけなぁ。まだプッチに入りたてだった頃か
 なぁ。俺、圭ちゃんのことまだよく分からなかった時期ね、今だから言える
 けど、ちょっと私のほうが圭ちゃんをナメていた頃があって」

「・・・」

「ごっちんと二人きりになったとき、圭ちゃんをバカにしたこと言っちゃった
 わけよ」

「どんな?」

「・・・それは・・・言えません」

「ふふふっ。そりゃそーだよね。私に対する悪口なんだから」

「すいません。でも、今はまったく・・・」

「フォローはいいから。で?」

177 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:46 ID:gw1c/Io3

「そしたっけね、悪口をポロって言って、俺的にはごっちんも同意するかなー
 ってニュアンスで言ったんだけど、スゴーイあのコったら怒っちゃって」

「・・・え・・・」

「何だろ。『ヨシコ圭ちゃんの何を知っているのさ! あんなに頑張っている
 人なんて他にいないよ!』みたいな凄い剣幕で言われて・・・。
 思わずマジ謝っちゃったもん」

「・・・」

 加入してから吉澤が同期メンバー以外で、一番最初に心を開いたのが後藤だっ
た。プッチモニにも加入し、同じ現場で仕事する機会は益々増え、二人の絆は
揺るぎないものとなっていた。
 だが一度だけ―――加入して半年ぐらい経過した頃、後藤と吉澤、お互いに
あからさまに険悪な時期があった。幸いにもプッチモニのリリース時期の谷間
であったため、世間的にはあまり目立つこともなく冷却期間を乗り越えること
ができた。具体的にはわずか1〜2週間だけだっただろうか。保田も薄々当時
は気にかけていたが、そろそろ調停に乗り出そうと思った直後に仲直りして、
拍子抜けした記憶がある。
 後にも先にも二人が喧嘩しているのを見たのは、その時だけだった。
 保田は思春期の女の子の気まぐれだろう、と当時は深く考えることもなく片
付けた。だかまさかその冷戦の原因が自分にあったとは、夢にも思わなかった。

178 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:48 ID:gw1c/Io3

「あんなに怒ったごっちん見たの、最初で最後だった」

「なによ、もう・・・」

 今にも球を突こうとしている対戦相手に対して、保田は背を向ける。

「あのコってさ、照れ屋だから言わなかったけど、多分圭ちゃんが思っている
 以上に圭ちゃんを尊敬してたんだよ」

「・・・」

「もちろん私も」

「・・・」

「ううん、多分プッチだけじゃなくて他のメンバーもみんな」

「や、やめてよぉ」

「やめないよ」

「あんまり・・・そんなクサいこと言われるの慣れていないんだから、も〜」

「フフフ」

「さんざん昔はみんなイジリ倒していたクセにさ、ふんだ」

179 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:50 ID:gw1c/Io3

「・・・圭ちゃん?」

「・・・」

 吉澤からは、大胆に背中が露出している保田の後ろ姿しか見えない。だが、
わずかにその肩が小刻みに震えているのだけは分かる。

「もしかして泣いてる?」

「もう、くだらないこと言ってないで、早く次の打ちなさいよっ。
 また、よっすぃーの番なんでしょ?」

「まったく、」

 不器用なのは変わってないんだから、と言いかけて吉澤は止めた。
 一時期、辻や加護が保田のことを「おばちゃん」と読んでいたことをネタに
していたのを思い出す。それはルックスのことも確かにあったのだが、彼女の
醸し出す朴訥とした雰囲気が、怒ったり強がったりすることでしか愛情を示す
ことのできない田舎のおばちゃんに似ていたからなのではないか、と吉澤は分
析する。

 吉澤は2番ボールを弾くものの、惜しくもコーナーポケットの手前で静止し
てしまう。

「ホラ、圭ちゃんの出番ですぞ」

「お! チャンスじゃん」

180 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:55 ID:gw1c/Io3

 保田の左目は(もうひとつの瞳は髪に隠れて見えない)真っ赤になっていた
が、吉澤は気付かない振りをしてゲームを続けることにした。このままだと、
自分も貰い泣きしてしまいそうだったからだ。

「ひとつぐらい入れてもらわなきゃねぇ、へへへ」

 そうは言いつつも、吉澤はどこか「期待」していた。何かやらかすんじゃな
いか、と。いつも以上に力んで、キューの素振りを何度も繰り返す保田を見て、
その「期待」は膨らむ。

「あっ!!」

 保田の叫び声が、ただっ広い遊技場にこだまする。
 素振りのつもりのキューの先端にボールが撫でるように触れて、10センチ
程手玉が動かしただけに終わってしまったからだ。

「ぶぶぶっ! 相変わらずなんてゆーか、プレッシャーに弱いですねぇ」

 と吉澤は大笑い。してやったり、だ。

「あーもー!!」

 と地団駄を踏む保田を見て、しかしながら吉澤は思うのだ。

(・・・ステージ以外では・・・ね)

181 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:56 ID:gw1c/Io3

 吉澤は手玉を置き直し、2番ボールを難なく攻め落とす。

「でもさ、ナインボールって最後の9番の球さえ落とせば途中何個落としたか
 なんて関係ないんでしょ? 最後に笑ってやるわよっ」

「まあ・・・そうなんですけどね」

 9番を落とす落とさない以前に、1個もボールを落としていない保田が吐く
台詞ではないな、と吉澤は言いそうになったがあえて黙っておいた。
 そして、テーブルの上に四散しているボールの配置を俯瞰(ふかん)してい
るうちに「ある作戦」を思いつき、これまで“ポーカーフェイス”を装ってい
た吉澤も、思わず口の端が僅かにつり上がる。
 その作戦を実行に移すべく、吉澤が勢いよく打った手玉は3番ボールを弾く
ものの、サイドポケットを大きく外れてクッションをバウンドする。

「へへへ、残念でした」

 と保田が皮肉な笑みを浮かべたその時。
 勢いの衰えない3番ボールは対角線上のサイドポケット付近に鎮座する9番
ボールを弾く。
 勝利をあらわすファンファーレにしてはやけに鈍いゴトン、という音と共に
そのまま奈落の底へと吸い込まれていった。

「あっ」

「よしぃっ」

 再びガッツポーズのまま、今度は垂直に飛び上がり喜びを全身で表す吉澤。

182 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 00:58 ID:gw1c/Io3

「えええ? これもアリ? 私負けなの!?」

 うろたえる保田だが、負けは負けである。
 ナインボールのたった一つの単純なルールである「手玉をテーブル上の最も
若い番号のボールに当てて、9番ボールを先に落とした方の勝ち」には反して
いない。
 吉澤は確かにその時点で一番若い番号である3番を当てて、そのボールがポ
ケットの脇にある9番にぶつかりそして―――そのままウィニング・ポケット・
インとなった。

「はいはい、ハスラー吉澤3連勝。まだ続けます? 圭ちゃん」

「サテ・・・と。
 そろそろ運動も終わったし、酔いも醒めてきたし、飲み直そうっかな!」

 無茶苦茶な論理である。保田はさっさと手にしていたキューを、部屋の片隅
のピンボール脇にあるキューラックに立て掛けて広い遊技場の一角にあるバー
カウンターへと向かった。

「ちょ、ちょっと圭ちゃん。負けたんだから、せめて後片付けしてよぉ!」

 吉澤が泣きついたが、既に保田はバーの奧にあるボトルに視線は釘付けになっ
ている。カウンターから身を乗り出して品定めしている彼女にとって、もうビ
リヤードの勝敗のことなど正直どうでもいいように見えた。

183 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 01:00 ID:gw1c/Io3

「スゴーイ! これ好きなの飲んでいいのォ〜!?」

「負けた方は、勝った人のゆーこと何でも聞く約束じゃなかったっけ〜?
 圭ちゃん!」

「うんうん。じっくり聞いてあげるからこっち来なよ! お酒飲もっ」

 カウンターの奧へと即座に移動し、グラスを二人分用意している保田。満面
の笑みを浮かべて手招きをするその姿は、すっかり高級クラブのママにでもなっ
たつもりでいるらしい。
 吉澤は呆れたがビリヤードの惨敗でヘソ曲げられるよりマシか、と前向きに
考えることにして、席に着いた。
 保田は引き出しをあちこち開けて、アイスピックを探している。

「ゴメン、もうちょっと待ってね」

 吉澤は水割りを待たされている間じゅう、ぼんやりと目の前にいるかつての
盟友のことについて考えてみた。
 保田の人生をナインボールに例えてみる。
 モーニング娘。だった頃の彼女は、確かにセンターポジションで歌ったり、
サビのソロパートを貰ったりするといった目立った活躍はなかった。だが、他
のメンバーが次々とボールを落としていっても、じっと耐えて虎視眈々と勝利
の機会を伺っていた。
 グループが解散しようと(ましてやあのような悲惨な形で!)そのスタンス
は変わらず、保田圭であることを見失わないで、そして夢を追いかけることに
野望を燃やしていた。解散というひとつの区切りで燃え尽きてしまうメンバー
もいるのを尻目に、大きなハンディを背負いながらも念願のソロデビューにこ
ぎつけた。
 保田は最後の9番ボールをついに攻め落とし、そのたった一球で勝利を掴ん
だ。
 ―――実際のビリヤードでは、そう上手くもいかなかったわけだが。

184 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 01:01 ID:gw1c/Io3

「圭ちゃん、あんたスゲーよ。かっけぇーよ」

「なによキモい、やぶからぼうに」

「スゴイ・・・凄いよ。前よりもずっと綺麗になったし」

「ななな・・・なんだか照れるな。よっすぃ〜に誉められることなんて、そん
 なに無かったし。ままましてや、綺麗だなんて、そんな」

「そんなこと無いよっ。それにね、みんな圭ちゃんと最後まで仕事やれたのを
 良かったと思ってるよ」

「アリガト」

「矢口さんもね、圭ちゃんがいないモーニングなんて、オチの無いギャグ漫画
 みたいなもんだって言ってたなぁ、昔」

「なんだかそれってケナしているか、誉めているんだか分かんないね〜」

「誉めているんだって! 圭ちゃんはいじられてナンボなんだから!」

「だから〜、それが誉めてんのかっての!」

185 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 01:02 ID:gw1c/Io3

「なんかね、さっき食堂で圭ちゃんと再会した時ビビったのよ。
『おお、圭ちゃん綺麗になってる!』って。で、中身も変わっていたら落とし
 ドコロが無いじゃん、イヤだなぁ、と思ったけど・・・。
 やっぱり今のビリヤードの“ヘタレ”ぶりを見て安心したよ。
 やっぱ圭ちゃんは、こうでなくっちゃ!と」

「ハイハイ、ビリヤード大会優勝おめでとうございます・・・と」

 反論に疲れた保田は、出来たばかりの水割りをカウンターを挟んで半身で座っ
ている吉澤にぶ然と―――それでいてまんざらでもないといった表情(かお)
で差し出す。
 二人は静かに乾杯し、勝利と再会の美酒に酔う。
 そして、プッチモニでの思い出話に花が咲かせた。食堂での晩餐以上に同窓
会らしい一場面かもしれない、とお互い感じていた。

186 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 01:04 ID:gw1c/Io3

 吉澤は保田のことを「不器用」「ヘタレ」と表現した。
 だが吉澤も含め、ほかのメンバーもまた保田に対しては―――ある意味、不
器用だったのかもしれない。いじったり憎まれ口を叩いたりすることでしか、
愛情を表せなかったのだから。

(なんで、こんな、素直になれない人間ばっかり集まってたんだろ。モーニン
 グ娘。ってのは)

 話している途中でそんなことを思い脈絡もなくクスリ、と笑う吉澤を保田は
訝しげに見つめる。


 結局、ビリヤード台の上に散らかっているボールはいまだに片付けてられて
いないことなど、二人はとうに忘れてしまっていた。
 テーブルに残されたのは、色とりどりのナインボールのうち6個のボール。
そして白い手球のみであった。


【105-吉澤と保田】END
                          NEXT 【106-未定】

187 :名無し募集中。。。:03/03/02 01:06 ID:nvpBHqB6
さしみ元気出して、さしみ

188 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/02 01:09 ID:gw1c/Io3

こんなヘタレなさしみを待ち続けて下さったり、
いろいろ書き込んでくださった皆様にまず感謝。
これからもマターリかつ殺伐とがんがる。なお次回は
「安倍と矢口」か「紺野と高橋」か「保田と吉澤」のいづれかの予定。

YBBが駄目なのかYBBで荒らす奴が駄目なのか。
とにかく書き込めないので今後の方向性を考えました、いろいろとね。
飼育で続けるとか。でもやっぱ羊で続けたいよねぇ。

鮪乃さしみホームページ
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Bass/5818/


189 :名無し募集中。。。:03/03/02 01:17 ID:NeLQsVTQ
やはり規制でしたか。
とりあえず、この作品は羊でやって欲しい(あのスレもあるし)。
更新乙ですた。

190 :名無し募集中。。。:03/03/02 01:17 ID:qVEVINFW
更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
とりあえず乙。


191 :名無し募集中。。。:03/03/02 01:21 ID:i9L5u1xh
漏れとしては、羊で書けるうちは羊で書いてほすぃ
全国からブルマはどんどん姿を消してるが、くじけずにがんがれ

192 :名無しやっくん:03/03/02 08:16 ID:gW+jiJ2E
(○^〜^)<更新お疲れ!!

193 :名無し募集中。。。:03/03/02 17:52 ID:SdeyCMfS
乙〜、さしみさんゆっくりまったり頑張ってね

194 :山崎渉:03/03/03 06:00 ID:t7g3jo8/
(^^)

195 :名無しやろう:03/03/03 12:42 ID:blvuX3pL
>>194

うざってぇ…

196 :名無しやろう:03/03/03 12:43 ID:blvuX3pL
195

上げてしまった…すんません。

197 :名無し募集中。。。:03/03/03 14:25 ID:ceb0Rm7f
tesutesu

198 :丈太郎:03/03/04 09:09 ID:8AKyWvIp
さしみさん、復活おめでとうございます。
お待ちしておりました・・・うう(涙)
ところで「飼育」って何?

199 :名無し募集中。。。:03/03/04 13:28 ID:2f1/Wpn1
>>198
ここ↓
ttp://m-seek.on.arena.ne.jp/
娘。小説専門サイト

200 :名無し募集中。。。:03/03/04 14:14 ID:qcDs8Cy0
yahooBB規制。。?
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/sec2ch/1045039955/11-12

さしみおめ!

201 :名無し募集中。。。:03/03/04 16:17 ID:DYIZeO8Q
さしみタン期待してるぞゴラァ!

202 :の〜ざんらいと ◆FpaRZlRUCU :03/03/04 18:39 ID:kXW3d/BY
始めから現在の最後まで読みましたが、予想以上に面白かったです。
本気で応援してますので、是非続き頑張って下さい。

203 :名無し募集中。。。:03/03/04 19:06 ID:qcDs8Cy0
さしみどんまい( ´・ω・`)

yahooBB規制。。?
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/sec2ch/1045039955/13

204 :名無し募集中。。。:03/03/05 13:46 ID:55j7qDGO
さしみよかったな
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/sec2ch/1045039955/14-15n

漏れもな

205 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/05 21:13 ID:seW8aFol
ありがとうございます。

206 :奈々氏 ◆DTDSamiQ9U :03/03/06 15:27 ID:XLY/MX1l
更新乙。

207 :山崎渉:03/03/07 10:14 ID:btQsS50Q
(^^)

208 :丈太郎:03/03/09 06:29 ID:QCu8c5vC
保全sageときます

209 :名無し:03/03/09 23:07 ID:4zsYJ50t
さしみタンおめ!
更新乙

210 :名無し募集中。。。:03/03/11 02:34 ID:+oI7JIYk
今日(というか昨日の夕方)このスレ見つけて、一気に読みました!
凄いっす!鳥肌立ちまくりっす!

応援してるんで、頑張ってください!

211 :鮪乃さしみ ◆VnvDQxEgzk :03/03/11 07:41 ID:vENrTYYA
がんばります。
いやっほう!(石川・矢口・保田)

212 :丈太郎:03/03/11 17:25 ID:CWLjEjOk
待ってますよ、さしみさん。
いま一番好きな小説なんで(^^)

213 : :03/03/12 20:24 ID:0iLkXEtg
おいさしみ!!!早く更新してください。
前スレのほうが上がっちゃってるやんけ!

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